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発祥の地オーストラリアでは、プロ(職業としている)をライフガード、ボランティアをライフセーバーと呼んでいます。

明治14年、兵庫県須磨海岸にオランダ人医師W・ハイデンによって医療目的の海水浴場が設置される。同年、後藤新平らによって愛知県の大野町千鳥浜海岸にも同様の海水浴場が開設された。これが日本の海水浴場の始まりである。その後、明治末期から昭和初期にかけて海浜レジャーとしての海水浴が盛んになってゆく。

昭和36年、当時、日本で唯一のウォーターセーフティの資格であった日本赤十字社水上安全法の資格を取得したライフセーバー(金子邦親、葉山洋士郎)が片瀬西浜海岸で海水浴場の監視活動にはじめて起用される。当時のライフセーバーの日当は350〜360円であった。

ライフセービングの組織的な活動が始まったのが昭和45年である。この年、湘南地域のライフセーバーが互いの交流と技術の向上を目的として湘南指導員協会を設立。日本で最初の競技会を開催する等の活動を行うが昭和52年には解散する。ただし競技会は実行委員会により引き続き開催される。(平成3年より全日本選手権に改称)

昭和53年、遠藤義晴氏が代表となり日本サーフ・ライフ・セービング協会を発足。同時に正式にWLS(世界ライフセービング連盟)に加盟した。続いて、昭和58年には湘南地域のライフセーバーが日本ライフガード協会を設立。国内のライフセービング団体が2つになる。また、国際的な交流もこの年からはじめられた。同年7〜8月に豪日交流基金の支援により豪日ライフセービング交換プログラムが開始され、第1段としてオーストラリア・サーフ・ライフセービング協会からGスタントン、Wレイニー、Rランキンの3氏が来日、3週間にわたって日本のライフセービングの現状を視察した。その際に 日本では使用されていなかったレスキューボードを初めて紹介した。 その後、日本のメンバーがオーストラリアに渡りブロンズを取得する。この日豪の交換プログラムが昭和63年まで継続され、日本でのライフセービングの基盤が作られた。

昭和59年には日本で初めてWLS公認講習会が白浜海岸で開催される。同時に日本ではじめてIRBが紹介された。また、この年の9月台湾で開催された、WLS総会とユース世界大会に参加。WLS総会ではJLGAが準会員として加盟を認められた。JLGAのWLS加盟を契機に両協会の統一を前提に日本ライフセービング評議会が設立される。

平成3年4月、国内に2つあったライフセービングの団体であるJLGAとSLSAが統一し日本ライフセービング協会(以下JLA)が発足する。

−日本ライフセービング協会 SURF LIFESAVING TEXTBOOK より抜粋−
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